世界事情

サハラ砂漠

アフリカ大陸の広大な乾燥地帯。「日の没する国」と呼ばれる北西アフリカ(モロッコ) からアトラス山脈を越えサハラ砂漠へと向かった。岩砂漠を4WDで走破し、ラクダに揺 られ、砂漠の中でキャンプ。 そこには想像を超える砂の大地と無限ともいえる星空があった。 ★ガイドのクォリティ
ローシーズンということもあり人が少なく、一人のガイド(兼ラクダひき)に少人数の参加者という状況であったが、ガイドのかゆいところに手が届くぐらいの心配りや人柄、強い責任感に驚かされた。星以外に光源のない闇の砂漠で夜中まで星空を撮影していると近くに穴を掘り、その中にキャンドルを灯してくれたり、離れたテントからミントティーを運んでくれたりした。また日没や星空、朝陽などのロケーションについてもこちらの要望を聞いてくれたりと至れり尽くせりであった。特に今回のガイドは星に詳しく長い時間、星についていろいろ話してくれた。正直、同業者としてまたお客様の立場になってみて、これほどの気配りをしてもらうとその場所の素晴らしい自然のイメージと同様にガイドも強烈な印象として残る。参加者にそう思われるのは一流の証である。
★ツアー内容
砂漠の入口から片道1時間30分ほどラクダに乗り、予め用意されていたアフリカ式のテントでキャンプ。たき火を囲んでガイドによるアフリカの太鼓での歓迎と現地の料理が振舞われる。基本的には食事以外の時間帯はフリーである。
サハラ砂漠サハラ砂漠
★印象
砂の色が想像以上にきれいで、日没の頃にとても印象深いオレンジ色に染まったり、日 没後には淡いピンク色に変わっていった。砂漠のスケールの大きさにも驚いたが、なん といっても圧倒的だったのは星空であった。事前にスゴいとは聞いてはいたものの光源 の影響を全く受けない砂漠の夜空には宇宙が広がっており、「想像を絶する」という言 葉が当てはまるほど。1月に行ったのだが天の川が見られた。絶景の星空の下でいただ いたミントティーの味は忘れることが出来ない。昼の気温は25℃以上、夜になると7℃ 前後まで冷え込み寒暖の差は激しかった。また、砂漠の風景はもちろんのこと、大西洋 側からのアトラス山脈越えは絶景の連続であった。ひとつ残念だったと思うことは国 (アフリカ諸国)や環境意識の違い、また発展の違いだと思うのだが人の住んでいる町 や村も郊外の岩砂漠などの自然の中に比較的ゴミが多かった。どこに行ってもゴミ箱が 比較的に設置されている日本とは違い、ゴミ箱を見かけることがほとんどなかった。


南米アマゾン

言わずと知れた大河アマゾン。3泊4日のフローテル(フロート+ホテル)と呼ばれる 船でのツアーに参加してみた。 ★ガイドのクォリティ
ベテランガイドと新人ガイド二人であったが、知識・経験ともに豊富であった。基本的 に船での寝泊まりであるので夜は必ず次の日の予定と予備知識の講習を開き、参加者も 最大で12名なので自然と他の参加者とフレンドリーになれる流れになっていた。ジャン グルの中はあまりにも広大なので場所によっては植物を切り裂きながら前進していたの には驚かされた。やはりそこはアマゾン。ツアー内容はとても充実しており、ガイディ ングも勉強になった。意外と思うかも知れないがクォリティは高いレベルになると思う。
★ツアー内容
アマゾン川のクルージング・ジャングルトレッキング・原住民の村への訪問・ピラニア 釣りや野生動物の観察等。
アマゾンアマゾン2
★印象
ジャングルを歩いていると観たこともないような鳥(トゥーカン=オオハシ)達やサル・昆虫・植物をよく見かけるので貴重な体験になった。他にも毒知蝶、体長6メートルのワニやとんでもなく大きなコウモリ・カピバラなどアマゾンならではの動物が印象的であった。また、何といっても忘れられないのが大河に沈む夕日である。それに加え、夜のジャングルに響き渡る”サウンド”である。よくテレビや映画で聞く音であるが、実際には想像をはるかに上回っていた。ちなみに今回参加したツアー日本からの参加者はほとんどいないとのこと。近年ではアマゾンの熱帯雨林も不法な伐採でどんどん減少しているという。世界中で自然破壊が進行している。一体人間はどこまで自然を壊せば気がすむのだろうか?

南半球ニュージーランド

アウトドア天国として知られるニュージーランド。国土は日本よりやや小さいが人口は 少なく、自然が豊かな国である。今回はいろいろなツアーに参加してみた。

★ガイドのクォリティ
大きなツアー会社は宣伝がうまいので参加者が多く集まる。しかし、ガイドは雑であっ た。酷いところはガイドが参加者からタバコをもらう始末であった。その反面小さなツ アー会社はきめ細かなサービスと気配りが行き届いていた。聞くところによると大きな ツアー会社は、毎年シーズンに入ると見たことのない人がガイドをしているという。実 際、ホテルの人も小さなツアー会社のほうを勧めていた。日本でも同じ話をよく耳にす る。お客様の立場になって考えさせられる機会を与えられたような気がする。とはいえ 全体的にはプログラムがよく考えられていた。
★ツアー
トレッキング・ジェットボート・景勝地(マウント・クックやミルフォードサウンド等) へのツアー・映画「ロード・オブ・ザ・リング」ロケ地巡り・ラフティング・バンジー ジャンプ等
ニュージーランドニュージーランド
★印象
以前行ったことのあるオーストラリアと同じようにニュージーランドの人々もおおらか でアバウトで気さくであった。この国を訪れると日本がいかにモノだらけか(人が多い ので仕方ないのかもしれないが)ということを感じさせられる。古い日本車がよく目に ついた。中には○○神社の交通安全のステッカーがついた車まで…。日本人には古いと 思われるモノが海外では重宝されている。自動車メーカーがあれだけ新しいモデルを次 々に出してくればムリもないが…。また、ニュージーランドでは今の日本のように「エ コだ、エコだの!」といった表現はあまりしていない。きっとそれが向こうではごく普 通のことなのであろう。夏は日没が夜の10時頃でずっと明るく、我々の感覚ではまだ” 働く時間帯”であるのに17時にお店が閉まってしまうのには驚いた。「もっと稼げるの に…」という私の感覚が日本人らしい。

世界自然遺産第一号ガラパゴス諸島

ダーウィンの進化論の島として知られるガラパゴス。そこは赤道直下の楽園であった。

★ガイドのクォリティ
ガラパゴスを訪れると通常は豪華クルーズ船に宿泊して島々を巡るというのが一般的で あるようだが、今回はメインの島に宿を取り、そこを拠点に他のいくつかの島を巡って きた。島には公認のガイドが同伴しなければ上陸できない仕組みになっているが、豪華 クルーズ船は料金が高いのでよいガイドがつくという。私の方は日帰りのツアーだった ので料金が安くガイドもレベルは高くなかった。出発前にに調べてわかったのだが(全 部ではないと思うが)ガイドの質は支払ったお金で変わってくるようである。残念なが らそれは事実だと感じた。
★ツアー
島によって生息する動植物が違うので自分の目的によって行く島を決めてツアーに申し 込む。アクティビティとしてはダイビングが有名であるがそれ以外はクルーズと島の限 定されたエリア内をガイドと共に散策し、この島独特の固有種たちと出会うことがメイ ンとなる。主に観られる動物はウミイグアナ・リクイグアナ・ガラパゴスゾウガメ・ア メリカグンカンドリ・アオアシカツオドリ・クジラ・イルカ・ガラパゴスペンギン・ペ リカン等。
ガラパゴスガラパゴス
★印象
まず空港へ降り立つと外来種の侵入を阻止するために持っているシューズ類のソールを すべて消毒する。そしてゾウガメなどの保護を目的としてUS$100の支払が義務づけら れている。個人的には納得である。ガラパゴス諸島の醍醐味はなんと言っても独特の姿 をした固有種たちであろう。帰国後に知ったが、本国エクアドルはとても貧しく、ガラ パゴスは観光収入が多いので本土から移り住む人が多いという。そのためここ数年で島 の人口が急激に増加しているとのこと。その影響で大量のゴミが処分できずに環境破壊 が進んでいる。人間の残したゴミに固有種達が群がる。今では世界自然遺産から外され るリストに載っている。とはいえやはり海の青さや珍しい動物たちとの出会いは忘れる ことができない貴重な体験であった。

北極圏アラスカ

アメリカ合衆国アラスカ州フェアバンクス。ただオーロラを観たくて行ってみた。

★ガイドのクォリティ
オーロラが目的だったので現地についてからの車での移動時間が長かったが、ガイドの 話がいろいろ工夫されていて長時間の移動を感じさせない内容であった。今思えば外国 人(我々)相手にすごい話術だった。地元ならではの情報から、イヌイットに伝わる伝 説まで、車窓の風景を見ながら聞き入っていた。
★ツアー
真冬なのでオーロラ観測以外は犬ぞり・氷河観光ぐらいしかなかった。また、オーロラ 観測のために夜中は起きていなければならなかったので昼間は睡眠を取り、温泉に浸か っていた。オーロラ観測は雪上車に乗り込み小さな山の高台まで行くツアーがあった。
アラスカ
★印象
誰もが言うことだと思うがやはりオーロラは感動的かつ宇宙の神秘を感じさせる。今回 は運良く3泊で2晩お目にかかれたが、我々が到着する前は2週間観られなかったという。 それよりも北極圏の冬はとにかく厳しい。最低(逆に最高)気温はなんとマイナス52度。 それは寒いというよりは痛いというレベルであった。また、現地で食べたトナカイの肉 の味は忘れられないくらい絶品であった。そして日中には空気中の氷の粒が反射して太 陽が二つに見える現象が起きた。とても印象的な光景であった。この旅行をきっかけに アラスカの自然のことを調べたが、今度行くのであれば夏に訪れてみたいと思った。や はりアラスカも自然がすばらしい。生で見たマッキンリーも雄大で印象的であった。ス ケールが違った…。ショーン・ペン監督の「INTO THE WILD」は見事な描写でアラスカ の自然の厳しさを教えてくれる。
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