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富士山にはツキノワグマが生息しています。樹海を含め富士山にはまだまだ人がなかなか入っていかない エリアが多いので正確には把握されておりませんが、その数は富士山全体で40〜50頭ほどと言われております。 私たちも調査中に足跡を見かけたことがあります。また、地元の人が精進湖近くの森で熊に追いかけられたと いう話も聞きました。富士山の六合目付近ではカモシカを追いかける熊の目撃例もあります。 樹海内でのことですが、ある夏、木の小さな空洞に蜂が巣を作り出入りしていました。私たちはそれを把握 していたのでツアー中、お客様の安全のためできるだけその木には近寄らないように様子を見ていました。それ から2ヶ月ほど経過し同じ場所を通ってみると・・・その蜂の巣の周辺に熊の爪痕ができていました。 (詳しい生態や対処法などについてはツアー中にも説明しております。) 地元のハンターから直接聞いた話ですが、数年前に熊の目撃情報による捜索の結果、木の上の子熊を発見し たので地元の行政機関に報告したところ、担当者から射殺するよう指示されやむなく撃ったとのことでした。 ふだんから狩猟をしている人でも幼い子熊を撃つことに対してはとても抵抗があったと話していました。 人に危害を加えたわけでもなく、ただ「熊」というだけですぐに射殺せよというのもどうかとは思います。この 罪のない子熊にも母親がいたはずです。ちなみに撃たれた場所は熊のテリトリーです。 大自然に隣接する場所で生活するのであるのなら、野生動物との共存も考えなくてはならない問題です。 |
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比較的数の少ないツキノワグマとは対照的に富士山周辺ではニホンジカが繁殖し続けています。鹿といえばおとなしい動物というイメージがありますが、我々人間に対して直接的な被害はないものの間接的な被害によるダメージは大きいのです。 富士山の山中では植林した新芽が食べられるという被害を受け、林業関係者には頭の痛い問題となっています。 また麓では農作物への被害がでています。最近では樹海や周辺の森でも鹿の食痕もよく見られ、樹皮などが食べられており、森もダメージを受けています。その数は年々増加しています。私たちも鹿はよく見かけますがとても警戒心が強く、臆病な性格なので近づくとすぐに逃げ去ってしまいます。鹿だけが多くなりすぎてしまうと森の生態系のバランスが崩れてしまいます。そのことから近年では行政の要請によりハンターによる鹿狩りが行われております。 数年前のある日、ベースキャンプ内のブルーベリー畑に一頭の若い鹿が現れました。なにくわぬ様子でブルーベリーの実にむさぼりついていました。ベースキャンプ周辺でもよく見かけます。 |
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夜の樹海を飛び回るコウモリたちの翼手類。青木ヶ原樹海はコウモリたちの楽園です。コウモリには洞窟棲と樹 洞棲がおり、現在樹海では約10種のコウモリの仲間の棲息が確認されています。特に確認の難しい樹洞棲のコウモ リについてはその生態が謎に包まれています。 富士山周辺ではおもにキクガシラコウモリ・ウサギコウモリ・テングコウモリなどが見かけられます。コウモリ の棲みついている洞窟もいくつか確認されております。中には映画「バットマン」さながらに数千匹のコウモリが 棲息している洞窟もあります。現在は保護のため入洞してはいけないことになっています。 コウモリの超能力とは、その食物を選択して捕らえる技術です。コウモリは人間には 聞こえない高い音、すな わち超音波を発信し、あたりにある物体に当たって戻ってくる音波の中から獲物を選びだし、それを巧みに捕らえ ます。これをエコー・ロケーション(反響定位)といいますが、このシステムは電波を発射して、ものに当たって 反射してくる電波を受けて、物の位置を知るレーダーと同じようなものなのです。 |
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富士山周辺では野生のムササビを観察することのできるポイントがあります。彼らは日没と同時に現れ活動を始 めます。長い前足と後足との間に飛膜と呼ばれる膜があります。高い樹の上からジャンプし飛膜を広げ、長い尻尾 でバランスをとりながらグライダーのように宙を舞い、他の樹へ移動します。これを滑空といいます。 私たちも時々、ムササビたちの元気な様子を観察しにでかけます。時には200メートル近く滑空します。その姿 まさに空飛ぶリスです。座布団が舞っているようにも見えます。上手に滑空するムササビは着樹がスムーズで樹に 吸い付くような感じですが、若いムササビは上手にできません。樹に着くと同時に”ビタッ”と大きな音がします。 思わず”イタッ!”と声がでてしまいそうです。時々、ムササビはベースキャンプのそばにも現れます。闇夜の中、 滑空する姿を目撃することがあります。そして何よりも独特な鳴き声で”彼らだ!”と判別できるのです。 滑空していない時の彼らの行動はリスそのものです。そしてその一生を樹の上で過ごす彼らは決して地上には降 りてこないのです。 |